■Bar蛇骨ファイル −File 15〜18− | |
■File 15 盗聴器の記録テープのバックアップ(イシトが店内にしかけたものの一つ) 「ルチアナと、どっちに回すか迷ったんだがな。武士の情けで、貴様に買ってもらうことにした」 「・・・あんだよ、このテープ」 「聞いてみればわかる。・・・ふふ、セルジュのイイ声をな」 「なに・・・っ!? てめえ、まさか・・・!」 「怒るなよ。貴様なら、このテープを守りぬく自信があるだろう? これは訳あって、仕事として俺が録音したものだ。残念ながらオリジナルは依頼主に渡したがな。このコピーには、オリジナルには入ってないセルジュの言葉が入っている」 「・・・どういうことだ」 「仕事内容には関係ない台詞だったから、雑音に見せかけて、オジリナルから消去したのだよ」 「・・・てめえが、他にもコピーを取ってないって証拠はあるのかよ」 「俺だって馬鹿じゃない。コピーは一つだからこそ意味がある。過ぎた複製ってものは、価値は下がるしリスクも増えるからな」 「・・・てめえと関係を持ったってことはセルジュから聞いた。あいつは正直の上にバカがつく」 「俺にも言っていたよ。面白がってふっかけてみたのだ・・・『カーシュにバラされたくなかったら、また俺と寝ろ』とな。そうしたら『その脅しは意味がないよ。明日にでも全て話すから』だと。見かけによらず、芯の部分で妙に強い奴だ。・・・正直、惹かれた」 「・・・・・・」 「今は、とっととこの店からオサラバしたいからな。一時、引き下がるが・・・。そのうち、セルジュを貴様から奪うために帰ってくるつもりだ。このフェイト、欲しいと思ったものは是が非でも手に入れたい性分でな」 「バーカ。そんときゃ、俺様とセルジュはもっっっと深い絆で結ばれてら!」 ■File 16 カーシュの手紙 セルジュへ フェイトからテープを買ったぜ。 あん畜生、法外な値段つけやがって! また、したこま働かなくちゃなんねーぜ! それはそうと、おめえの言葉、聞いた。 雑音でカモフラージュされる前の、本当のお前の台詞・・・。 フェイトに抱かれてる間、ずっと俺様の名前、呼んでくれてたんだな。 涙が出るほど嬉しかったぜ? 別に・・・俺様はお前が浮気したなんて、思ってねえからな? 脅しならともかく、淋しいなんて言われたら、優しいお前には拒みきれなかっただろ? フェイトのことは、客の一人くらいに思っておけよ。な? とりあえず、奴は店を辞めちまったことだしよ。 ・・・ああ、なんか文章で書くのって難しいな! そうそう、今度のオフ日、デートしようぜ? 面白そうな映画、見つけたんだ。タイトルはえっと・・・ 「対決!! ゴモラVSギドン 〜悲しみの巨獣〜」 すっげー、イイらしいぜ! 7/9 カーシュ P.S. 大好きだぜ セルジュ ■File 17 イシトの調査報告書(ダリオに渡されたもの) Bar蛇骨 代表取締役 ダリオ=エルニダーグ様 7月12日 パレポリ特殊諜報機関 「黒き風」隊長 イシト=コーレル 内部調査報告の件 ご依頼賜りました、貴方が経営されておりますBar蛇骨の内部調査の結果についてご報告申し上げます。 売上金着服の事実を確認できました件は、以下の通りです。 会計課 ルチアナ=ミラルダ 接客課 カーシュ=ガルシェード 接客課 マルチェラ=アイリーン 別途、証拠品をご提出申し上げております。 ご査収下さいませ。 以上 ■File 18 ダリオの手記(手帳) 7月 12日 水曜日(晴) パレポリの工作員から、内部調査の結果報告を得ることが出来た。 私の店も、結構、内部では色々問題を抱えているようた。 売上金を着服していたと見られる三名には、厳重注意にて対処しよう。 イシトはこれから、フェイトを追うと言っていたな。興味があるらしい。 カーシュとセルジュは、本人達は気づいていないようだが、既に公認の仲だ。 ああ、リデル・・・君はまだ、身体に触れさせてくれない・・・。 いっそ、Bar蛇骨にグレンのようなホストをスカウトして、私自身が客になろうか・・・。 いや、いかん。何を書いているのか。 とりあえず、私は店の経営に専念するとしよう。 −ファイリング終了− |
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完結でーす。 お粗末ですみません(T_T) ストーリーとして語りきれてませんね・・・本当に・・・。 短編を書く練習をしなければと大反省。 今後に活かしますデス・・・。あうー(T_T) ところで・・・妙にイイ奴なフェイトですね・・・。 なんというか、私の中ではフェイトって悪人ではないです。 善人でもなかったけど(笑)。 めっちゃ好きです。カップリングを考えなくても、彼単体で。 とりあえず、カーシュとフェイトでセルジュを取り合って頂いて、 イシトはフェイトの追っかけをして頂くということで・・・ すっかり、うちのイシトはDセルびいきになってしまった(笑)。 |