Dせるせるの新婚さんいらっしゃい  −前戯−


 遥かな未来、あるところに、大変仲の良いような悪いような新婚さんがおりました。
 旦那様の名はフェイト。奥様の名はセルジュ。
 鬼畜な旦那様は、受々な奥様を、それはそれは毎日、えっちぃにいぢめておりました。
 この物語は、旦那様が奥様をヨコシマ〜に愛した記録の物語でございます。

   *** ***

 セルジュと結婚して数週間。らぶらぶな毎日を送っている。
 あいつは可愛く、料理も上手く、よく笑い、よく働き、よく俺の世話をし、よく乱れ、よくあえぐ。
 妻として申し分ない。はっきり言って、俺はぞっこんである。ふふふ。
 セルジュがいるから、俺は日々の龍の駆逐とかクロノポリスの管理とか、やりがいはあるがストレスのたまる仕事にも耐えられるというものなのだ。
 そのお礼として、妻を日夜、愛しまくるのだ。
 人は俺を鬼畜だえっちだヘンタイだと後ろ指を指すが、可愛い妻を歓ばせて何が悪い。
 ヤツらはセルジュの乱れっぷりを知らんのだ。
 あのときのセルジュといえば、それはもう・・・(鼻血)。・・・勿体無いから、語ってやんない。


 しかし、最近、ふと思う。
 毎晩毎晩(いや、晩とも限らんか)あの手この手で可愛いセルジュをヤっちゃって悦しんでいるが、セルジュから俺を求めたことがない。
 一度、身も世もなく、俺が欲しいとねだらせてみたい。
 どんな方法が効果的か?
 媚薬?
 そんなものに頼るのはオシャレじゃない。それに一度試してる。
あのときは効きすぎてエライことになった(回想してまた鼻血)。
 それとも、ゲームや賭けをしようか?
 負けたら、俺をねだれと言う。・・・イマイチ美しくない。


 ・・・待てよ? 媚薬にも勝る遊びがあるじゃないか。しかも、ゲーム感覚のいたずら心も加味した・・・。
 今までに何度もセルジュを抱いたからこそ出来る芸当。
 三流の小説で、一度読んだことがある。そのときはくだらん遊びだと思ったが、
中々どうして、コレはやってみる価値がありそうだ。
 人間の想像力とは、はるかにその身に影響を及ぼす。
上手く導けば媚薬なぞの何倍もの効果が得られるはずだ。
 その上で、セルジュに俺を欲しいと言わせることが出来れば、俺の勝ち。
 たっぷり、あいつを愛してやろう。
 最後まであいつが俺を求めなかったら、俺の負け。
 たっぷり、あいつに奉仕してやろう。
 ・・・え? 結局どっちに転んでもセルジュを犯すんだって?
 当たり前だ。ゲームというものは、確実に自分に利益をもたらすとお膳立てしてから遊ぶものだ。
 わざわざリスクをかって出る気など、毛頭ない。
 ふ、見ていろセルジュ。今夜こそお前にねだらせてやるからな。にやり。


 で、あっっっと言う間に夜になる。ご都合主義きわまれりだ。
 裏サイトの更に裏なんだから、細かな描写になぞかまっていられるか。夜ったら夜なの。
 いつものごとく、セルジュをベッドサイドに誘う。
 意外に思われるかもしれないが、暴力に訴えて犯すのはシュミじゃないから滅多にしない
(滅多に・・・ってのは何なんだ? などと余計なツッコミはするな。やりたいときも、たまにはあるさ)。
 いぢめるにも、イロイロ方法があるのだ。
 獣のように殴りつけて言うことをきかせるなど、頭の巡りの悪い畜生のすることだ。
 それはさておき。
 何度抱いても全然慣れない(それがまた清楚でそそる)セルジュが、ちょっと顔を赤らめて俺の誘いに応じる。
「今夜は・・・せめて二回で勘弁してよね? 明日は朝から出かけなくちゃなんないから・・・」
 クス、と笑ってあいまいに頷いてやる。何を言っているのか。今夜は眠らせる気なぞ全くないぞ?


 セルジュをベッドに横たえ、少しずつ柔らかに衣服を脱がせてやるが、いつもと違って愛撫は一切くわえない。
 ちょっと不審に思ったセルジュが、もの問いたげな瞳で俺を見上げる。
 わかっていながら無視。ここは、じらす。
 あっというまに、セルジュは一糸まとわぬ姿に。ああ、絶景かな!
 見とれるわけにはいかない。自分もさっさと全裸になってしまう。
「フェイト・・・? 何か企んでるの?」
 つかのまでも、全裸でいることが恥ずかしいらしい。
 ベッドのシーツを引き上げてまとい、自分の身を隠すセルジュ。
「そうだな、それでいい」
 俺もシーツの端で、下半身だけ覆う。


「トーク・セックスという遊びを知っているか?」
 試しに尋ねると、セルジュは首を振った。まあ、そんな知識を仕入れている方が不安になる。
「実際に互いの体には触れず、言葉でセックスの描写をするのだ。
俺がお前に、こんなことをすると言うから、お前はどんな反応を返すかを言葉で示す。わかるか?」
「わかるけど・・・。なんで急にそんなコトしようっての?」
「いつもいつも、ただ抱くだけじゃ楽しくないだろ? たまには違った趣向をこらして、お前を歓ばせようという俺の愛情だ」
 セルジュはためらっていたが、実際に抱かれるより疲労しないだろうと考えたようで、じゃあやってみると返事した。
 よしよし。乱れさせてやろうな。ふふ。


 俺はセルジュの瞳を正面から見つめ、柔らかくつぶやいた。
「まず、お前の唇にキスをする。軽く、触れる程度に。どうだ?」
「ん・・・と、ちょっと緊張するかな。これからフェイトに何されるのかって」
 真面目に、俺にキスされるときのことを想像しているようだ。素直でよろしい。
「じゃあ、もう一度キスだ。深く・・・お前の舌を、左脇から裏側、右脇へと舐めていく」
「右脇が・・・えっと・・・か、感じるから・・・『ん』って声を出すかも・・・」
 言いながら、耳まで真っ赤にしている。言葉にすることで、恥じらいが倍増しているらしい。
 ・・・そそる・・・・・・。
 セルジュが俺を欲しいと言うまで、俺、耐えられるだろうか?
「唇は放さず・・・右手で、お前の腰から脇腹、そして脇までゆっくりと撫で上げる」
「え・・・」
 セルジュが戸惑っている。そう、脇腹はセルジュの第一の急所なのだ。
 いつもの反応を、正直に言葉に出来るかな? セルジュ。
「えっと・・・、唇はふさがれたままなんだよね? か、感じてるのに息が詰まって・・・余計に・・・その・・・」
「余計に、なんだ?」
「う・・・。お、追い詰められて余計に気持ちよくなるの! 脇腹が弱いのは知ってるでしょ!?」
 可愛い。恥ずかしがり屋のセルジュが、ここまで言えれば上等だ。
 だが、ここはチョットいぢめてやる。
「気持ちよくなって、どんな反応を返すんだ? そこまで言ってもらわなくてはな」
「フェ、フェイト・・・っ。やだ、恥ずかしいよ・・・っ」
「ゲームをするって言ったのはお前だぞ? ルールは守ってもらおうか?」
「・・・わ、わかったよ。・・・気持ちよくなって・・・下半身が、はねる、かな・・・」
 そう、俺の腹の下でセルジュが震える瞬間だ。
 この反応が見たくて、脇腹攻めはよくやる。

   ●「本番」につづく(爆)●



ええと、トーク・セックスという遊びがあるそうですね。
マンガでは出来ないネタ・第二弾というか(台詞ばかりになっちゃうので)、この遊びを知ったとき、絶対に小説にしてやろうと固く決意し、今回に至りました(だからって・・・)。
しゃべってばかりじゃアレなので、モチロンちゃんと、させる予定です(何をだ)。